滋賀のびわこ板倉の家は、中千木材のこだわりの徳島すぎで断熱材無しで快適!

“循環”で建築を考える

木材の循環サイクル

多くの人からよく耳にするのが、国産材は高いという声です。
はっきり言って決して高くありません。
それは建築業者からみて仕入れるのに国産材は品質が一定でないために規格を合わすのに手間がかかり、規格がそろい安い輸入材のほうが儲かるのでお客さまには勧めるのです。

板倉の家は、無垢材(杉)を木造在来工法の3倍~4倍も使用するのですが、一般的な量産住宅の1.5倍強の価格でつくれるというのも、一定の品質で、全て同じ産地から中間マージンなしで直接材料を仕入れて建てるからです。


一番大事なのは、国内の産地と家づくりの消費地で木材の循環サイクルが成立することです。しかし、輸入材が日本国内に出回るようになり、国内の産地と家づくりの消費地にお金の循環が回らなくなりました。日本の67%は森林です。この数字は北欧のフィンランドの76%、スェーデンの67%に匹敵する森林大国です。このように世界的にも豊かな森林を持ちながら外国からの輸入材に頼っているのは不思議です。しかも輸入材の依存度が高いことが、外国の森林破壊だけでなく国内の森林をも荒廃させています。日本の森林は戦後桧と杉が植林され、現在 この木材の利用の活用がなされていないため山の管理や手入れが不足して荒れているのです。輸入材を使わず日本で一番多く植えられている杉を使って家を建てることが森林を守る事になるのです。


これからの国産材(杉)での住宅供給の循環構造が出来あがると、例えば人口林の間伐材などが薪ストーブ用の燃料になりその代金が山に戻ります。これが「自然の利子(=恵み)」で飯が食えることになるのです。小さなお金の循環がやがて住宅の部材の供給に変わっていけばやがて、若い世代の方達も山に入り自然と共に生活ができるだけの収入も得られるようになるのです。そうなれば、自然の保全もはかられ美しい山になるのです。林業の発展や技術を次の世代に伝える働きになり、国産材を使用した内需の拡大にもつながります。

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CO2の固定

京都議定書は温室効果ガスの削減目標を6%削減を目指していますが、根本的な解決策は決まってません。しかし二酸化炭素の排出量取引はひそかにEUでは活発になっていますが、国内での取り組みは全く指導不足で情報量があまりにも少なすぎます。ほとんどの方が関心がないのが実情です。

植林と伐採の自然循環のサイクルが生まれることは、CO2の自然循環も生まれてきます。成木は大人の木なので光合成時にCO2の吸収が悪くなります。人間でも育ち盛りは大飯を食らうが、成人すると一般的な量に戻っていくのと同じなのです。
高樹齢の人工の山はCO2の吸収が鈍くなり地球上のCO2がどんどん増えていきます。そこで成木を伐採して、国産材の木材(杉)で住宅を建てて、超長期間もつ200年住宅の構想が生まれたのです。苗木を植林した方がはるかにCO2の吸収量は大きくなります。植林後20年生位から30年生あたりが大きく成長し、つまりCO2の吸収も大きいのです。
木材は燃やすとCO2を大気中に放出しますが、もともとあったものなのでプラス・マイナス、ゼロの考えができます。国産の木材(杉)を使用する(200年住宅構想)ことで、CO2の固定化が図れ、CO2を吸収できる豊かな森林があれば、さらに豊かな森林へと成長します。
これが、本当の循環なのです。

イギリスで産業革命がおこり、化石燃料で動く自動車つまり内燃機関の飛躍的な進歩が46億年経つ地球の二酸化炭素の量はこの200年あまりで本来のバランスが崩れてしまいました。
たった200年あまりでここまで狂わした原因はコスト重視・効率性をもとめすぎて消費と廃棄の繰り返しのピッチがあまりにも早すぎて急激にCO2の地球の大気に占める割合が1970年あたりから増えてきた結果、地球温暖化の現象をひきおこしているのです。

さて、なぜCO2が増えるのかご存知でしょうか?
これは、衣・食・住の全てに石油(原油)が使われるようになりました。
環境にやさしいといわれるリサイクルもCO2が増える原因になっていることもご存知でしょうか?
例えば、衣は化学繊維や合成繊維でペットボトルのリサイクルで衣服になるのですが、もとはといえば石油からつくられたものです。食は化学調味料や着色料など包装材も全てトレイやパックをきりがないほど、食品関係は石油が使われています。住も伝統的なつくり方を真似てつくったプレハブ(ハウスメーカー・その他)も日本全国で展開をするには、北は北海道から南は沖縄までどこで建築をしても品質と施工性を確保する為に大量に製造できる製品がエンジニアリングウッド(EW)や合板であります。無垢材使用といっても表面の単板1枚が無垢材であとは接着材で張り合わせているのが無垢材と勘違いして、自然素材でできたように見えるのです。
なぜ石油を取り上げるかというと、地下に埋蔵されていて長い年月をかけてCO2を閉じ込めているのが原油です。つまり長い年月の経過と比例してCO2も多く封じこめられているのです。そして原油を精製すると重油、軽油、ガソリン、灯油、石油製品の原料(塗料・シンナー・etc)そしてこの精製時に副産物として出るのがLPガスです。

少し話はそれますが、CO2の話しなのであえてします。
LPガスと天然ガス(都市ガス)さてどちらが燃焼時CO2が出るかご存知ですか?実はLPガスを100とすると天然ガスは102のCO2の出る量はほとんど同じです。しかし都市ガスのカロリー(熱量)は11,000cal/㎥でLPガスは24,000cal/㎥でLPガスのほうが2倍以上の熱量を発生します。水を沸騰さすのに、LPガスを単体で考えれば半分以下の時間(半分のCO2の排出)ですむという事です。天然ガスはバーナーの効率(燃焼)や料金を少し下げています。㎥あたりの値段で天然ガス(都市ガス)が安いとお考えの方は少し考えてください。おまけに天然ガスは産油国までガスタンカーを往復させているので輸送時に排出されるCO2も考えれば、LPガスは配達される方の雇用も生まれ内需拡大にもつながります。LPガスは原油の精製時の副産物つまり「タダ」なのです。

CO2の排出を比率で考えるとおおまかに、石炭10:石油8:天然・LPガス6:木燃料4になります。
なぜ木が一番少ないかというと100年前後の木の吸収したCO2の量は石炭、原油の年月の差と比べて少なく、木はいかに短期間の吸収量が多いのが分かるはずです。
つい30年前まで、薪でご飯やお風呂を焚いたり炭を使用した火鉢は一般的にどの家にもありました。その頃の生活はエコではなく自然な生活スタイルであったのです。自然循環を考える生活をもう一度見直す時期になっているとおもいます。

関西ではCO2の排出がない原子力発電がさかんで、滋賀では新築の半分以上はオール電化がすすみ、主流になっていますが深夜電気で貯湯するエコ給湯は賛成ですが、私は工業高校の電気科を卒業していまして、理論上どうしてもIHクッキングヒーターを使用されることは健康上大変危険であるので、勧める事はできません。停電したら生活できないのが今の住宅の最大の欠陥です。
関西は電気は余ってますが、関東では柏崎原電の停止で夏場の電気の使用量が多く足らない状態で、火力発電の運転増加で国内のCO2の排出は減るどころか、増加傾向になっております。

CO2の削減は人ごとではないようになってきました。早く一人一人がもっと関心をもって生活する習慣をつけなければなりません。この地球温暖化の危険性に気付いて欲しいのです。各地で起こる異常気象が原因で起きる災害は身近におこりうる可能性が高くなりつつあるのです。しかし、日本の山はコストの問題や人手不足で荒廃して森(人工林)の貯水能力が弱くなっているから急激な増水や洪水となっています。
この事は各方面で災害のニュースとして報道され記憶にあると思います。
確実に次の世代にしっぺ返しの予兆として出はじめています。

農業に取組み出したのも、光合成をするので継続的に栽培することでCO2の固定が図れます。
簡単で身近に行動にうつすことから取組みをするのが環境対策の第一歩です。

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植林と伐採のサイクル

戦後植林された、杉や桧が伐期(60~80年生を成木という)を迎えています。冬に花粉情報が天気予報で知らされるくらい、成木は花粉を飛ばして子孫を残す働きが花粉症やアレルギーの原因になるくらい活発なのです。

日本の山は、ほとんどが人工的に植えられて伐期を迎え今が国産材を見直す時期にきております。植えて育てた木は、伐って使わなければ、次世代の木を植えることができません。国産木材を使用することで、植林と伐採の循環サイクルが保たれます。また無垢の国産材を使用した住居は、無理な加工や処理してないので、四季やその地の風土になじみ、末永く住まうことができます。

住宅づくりで一般の在来工法の3~4倍もの国産材(杉)を使用する事と200年近く建て替えをしなくていい事は、長くCO2を固定できその間に地球温暖化の原因となる温室効果ガスの抑制ができ本来の地球環境へ戻すことができるかもしれません。その第一歩をみなさんと家を建てることで一緒に取り組んでいきたいです。

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自然の利子を利用する

自然素材を使った住宅は以前よりも多くなったと感じます。伝統的な家づくりに使用する建材は、もとは地産地消で地元にあるものでまかなっていました。滋賀県は盆地で山があり、たくさんの川が琵琶湖に向かって流れています。川が多いと台風シーズンになれば、洪水という自然災害も増えてきます。昔は、洪水対策として堤防の補強をする竹が多く植えられていました。成長が早く地下茎が堤防を守ってくれるのです。

この簡単な循環構造が家づくりに生かされていました。先祖が植えた山の木で骨組みをつくり、川から拾ってきた石を礎石にして建てて、堤防にある竹で小舞いを編んで田んぼの土を塗り壁にする。「自然の利子(=恵み)」を利用するという考えの家づくりです。まさに現代でいうエコ住宅そのものなのです。

自然素材で家をつくる事は簡単なようで、実は奥が深く、盆地特有のむし暑い夏や四季の条件の差がある滋賀では施工が難しいのです。熟練を極めた勘や技量そして経験からの知恵で左右されるので、うまくいった時はそれこそうれしいの一言です。

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200年住宅

あなたの家は何年もちますか?」この質問にどう答えますか?
この業界に四半世紀仕事をしていると、回答は「ローンのある間はもってもらわないと・・・」と答える人がほとんどだと思います。しかしローンが終わる頃には大幅な修繕か、建替えサイクルが待っています。これでは、資源とお金の消費の繰り返しでいずれ限界が来るでしょう。資源は無限ではありませんし、消費することが豊かさの象徴ではありません。大切に長く持続させ循環させることが、田んぼに飛ぶトンボの風景をつくり出す、本当の豊かさといえるのではないでしょうか?

石油製品や新建材ではなく身近にある素材を駆使して使うことが、自然の循環を保つ本来の家づくり(ものづくり)の基本ではないでしょうか。伝統構法にはこうした考えや、それに伴う技術が組み込まれ、長い年月をかけて実証・伝承されてきました。現在取り組んでいる「板倉の家」は伝統構法の“校倉造り”が原型になっています。趣味的な家でなく、今までのように基本に戻った家づくりとして筑波大学の安藤邦廣教授らの長年の研究によって開発された、合板や断熱材を使わない自然素材でつくる木の家です。この家づくりの考え方・構造は、福田康夫前首相が提唱した「200年住宅」構想にまさにあてはまっています。

車を買い換えるように家を買うのではなく、数世代にわたって住み続けられる家を買う事は、自然にも人にも優しい選択なのだと考えます。

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バックナンバー

09.01.13
木材の循環サイクル
08.12.09
CO2の固定化
08.11.16
植林と伐採のサイクル
08.11.13
自然の利子を利用する
08.11.11

200年住宅

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